養成講座のカリキュラム一覧
章・テーマ | 内 容 | 目的・ねらい |
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第1章 EAPビジネスとは | 1.メンタルヘルスの現状と課題 2.EAPとは 3.EAP機関の特徴 4.今後必要とされるEAPサービス 5.EAPで必要とされる今後の視点 6.EAP事業運営のポイント | メンタルヘルスの現状と課題を概観し、現在のEAPビジネスの現状、EAP機関の状況を確認し、日本の社会・企業問題の現状を踏まえた求められるEAPとは何か、事業運営のポイントは何かを理解します。 |
第2章 企業アプローチ | 1.企業アプローチ 2.企業の現状と問題の分析 3.コンサルティングアプローチ | EAPサービスの導入には現状認識と適切なソリューションの提案が不可欠です。そのためのコンサルティングアプローチを一連の流れに沿って理解します。そのうえで具体的な提案ができることを目指します。 |
第3章 人事の役割と労働問題 | 1.人事の役割を知ろう その領域とEAPとの関係 2.労働契約(会社と労働者のルール) 労働法と就業規則、個別労働契約の関係 3.EAPが遭遇する労働問題 安全配慮義務と職場環境配慮義務 | 企業の現場では人事・組織に係る様々な問題が発生します。人事部門との連携は不可欠です。人事部門の役割やEAPが関連する人事労務関連の知識を身に着け、EAPコンサルタントとして適切な助言ができるよう人事労務の基礎を理解します。 |
第4章 過重労働と休職・復職への対応 | 1.過重労働とは 長時間労働との違いと36協定/労災認定基準/対策 2.精神疾患の休職と職場復帰 業務遂行レベルの視点、復職判断 | ・過重労働と長時間労働との違い、そして法定労働時間(36協定)の上限とリスク(労災認定基準)を知り、人事部門が行う対策とEAPの支援、関わりを理解する。 ・精神疾患への休職や復職の対応を業務遂行レベルの視点からとらえた休職復職の判断要素を理解し、EAPとしてバランスの取れた判断が出来るようにする。 |
第5章 経営者への提案 ハラスメント対策の重要性 | 1.経営理念具現化へ障害物としてのハラスメント 2.対策の中心となるハラスメント研修のストーリー | ・ハラスメント対策を単なる法令遵守の位置づけと考えず、Well‐Being経営の実現の視点、経営理念具現化の視点にてその必要性を経営者へ提案出来るようにする。 ・経営視点で支援出来るような研修ストーリーを学習します。 |
第6章 ストレスチェックと職場環境改善 | ・ストレスチェック制度を理解する ・ストレスチェックの必要性(セルフケア) ・集団分析(組織診断)の理解 ・職場環境改善 ・ポジティブメンタルヘルス ・組織開発の取り組み ・Webツールによる集団分析 | 労働安全衛生法(ストレスチェック制度)で求められている「ストレスチェック制度の主旨・目的」の理解から「職場環境改善」の取り組みについてまで、計画の策定、ワークショップの実施などファシリテーターとしてプロセスと方法について学習します。また、ストレスチェックの集団分析についても解説します。 |
第7章 教育・研修 | ・メンタルヘルス関連研修のポイント ・教育研修の実施 ・ファシリテーション ・研修の効果を高めるために ・インストラクショナルデザイン | 研修はEAPサービスの必須メニューであり、受講者の行動変容を通じて、「わかる」、「できる」から「実践する」ことにつながることが重要です。そのため、コンテンツの内容理解にとどまらず、効果的な研修のための方法や研修設計等について詳しく説明します。 |
第8章 個人アプローチ 相談の実際 | ・カウンセリングアプローチ ・マネジメントコンサルテーション ・ソリューションフォーカスアプローチ ・別紙 | EAPコンサルタントに求められる重要なサービスに相談対応(カウンセリング)、マネジメントコンサルテーションなどのカウンセリングアプローチがあります。 本章ではカウンセリングアプローチとして心理療法と対応事例、マネジメントコンサルテーションの意義や対応方法を学ぶとともにコンサルテーションで有効なアプローチ方法としてソリューションフォーカスについて紹介していきます。 |
第9章 ワークライフ・サポート | ・ワークライフサポートとは ・労働契約の視点から見たワークライフサポート ・ワークライフサポートの進め方 ・相談対応とネットワークの構築 | 近年、会社を離職する理由として親の介護やガン等の治療のためなどが増加しています。特に中核人材にあたる年齢層に多く、経営へのインパクトも少なくありません。また従業員も出来る事なら働き続けたいとの意向をもちながらも不本意な離職となっているケースが多々あります。この問題を解決することは、潜在的には労使ともに望んでおり、EAPのサポートはこの解決に向け重要な要素になります。EAPのエキスパートとして他の専門家や機関、企業や従業員とのかかわりを深めるために必要なノウハウを学びます。 |
第10章 EAP機関の選定と評価 | ・EAP機関の検討 ・EAP機関の選定 ・EAP機関の質 ・EAP機関を評価する ・まとめ | EAP機関または、EAPの専門家として企業に選ばれるためには、企業がそのEAP機関のサービスを導入して成果が上がったと感じられるのか、また、提供されるサービスの質に満足し、継続的にサービスを受けたいと考えるのか、これらを常に確認していくことが重要です。本章では、EAPを運営していくうえで企業がEAP機関を選択するポイントを知り、EAP事業のにどのように取り入れていくのかを学習します。 |
第11章 専門家(機関)との連携・提携 | ・提携・連携によるサービス提供 ・提携・連携による顧客創造 | 外部・内部EAPともに自社の機能・リソースだけでは顧客や社内ニーズに対応することは困難です。また、外部EAPの場合は事業成長のためにも他機関との連携は必須です。 その際、どのような機関とどのように連携すべきか、どのようなメリットがあるのか等を理解します。 |
第12章 ビジネスフレームワークを活用したEAPビジネスの分析と戦略 | ・EAP市場と外部環境 ・経営戦略とは ・外部環境・内部環境の事業環境を考える ・戦略を考える ・戦略に基づいたコアビジネスの構築 ・まとめ | EAPの事業を進めるにあたって、事業を取り巻く外部環境や自社のリソースなど内部環境を評価して、どう事業を発展させていけばよいのかを分析することも重要です。 EAPの事業展開においては事業戦略やマーケティング、財務など理解しておく要素がありますが、本章では、代表的なビジネスフレームワークのいくつかを活用し、事業戦略の分析に取り組んでみましょう。 |
第13章 その他特別講義 産業医と連携した健康経営・産業保健活動の進め方 | ・産業保健活動とは ・事例紹介 ①職場で居眠りばかりしている社員 ②効果的な健診プログラム ③メンタルヘルスプログラム ④健康づくりプログラム | EAPサービスの推進においては、ストレスチェックの実施やメンタルヘルスの不調者対応など産業医や保健師など産業保健の専門家との連携は必須です。 産業医の役割や活動を理解し、信頼できる産業医と連携することで中小企業へサポートを強化することができます。 この特別講義では、産業医を専門に活動されているOHサポート株式会社の今井先生に産業医活動の実態や取り組み、発生している課題等についてについて事例を交えて詳しく解説していただきます。 |
第13章 その他特別講義 ワークショップを創る | 1.ワークショップの定義と学習① ~ワークショップの基礎理論~ 2.ワークショップの基礎 ~ワークショップをデザインする~ 3. 4. 5. | 本特別編は、EAP専門人材に求められるワークショップの理論的基礎と実践的スキルを包括的に学ぶことを目的としています。参加型学習の重要性が増す現代社会において、効果的なワークショップを設計・実施できる能力は、EAP専門家にとって不可欠なスキルとなっています。 ・ワークショップの基礎理論を理解し、その重要性を認識する。 ・社会構成主義的学習観に基づく、新しい学習アプローチの意義を把握する。 ・ワークショップのデザインとファシリテーションスキルを学ぶ。 ・リアルな現場とオンライン環境それぞれでのワークショップ実施方法を学ぶ。 ・EAPにおける効果的なワークショップの活用方法を探求する。 本講座を通じて、参加者は理論と実践の両面からワークショップについて学び、EAP専門家として、組織の生産性向上に貢献できる取り組みとして活用できます。 |
人事カレッジのカリキュラム一覧
章・テーマ | 内 容 | 目的・ねらい |
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第1章 人事の基本知識と役割、領域について | 1.人事とは? その領域と必要なスキル 2.人事制度、概要について | 人事とは何かを、経営フィロソフィーと人事部門の領域、機能、役割を通して学びます。経営を皆う人事部門の領域と高めたいスキルは何か? そして経営と直結する人事制度の概要と絶対に抑えたい重要ポイントも学びます。 |
第2章 人事企画(人員計画と採用) | 1.人事企画の概要:人員計画・異動(含む人財育成) 2.採用:雇用と人財のポートフォリオ | 第1章で学んだ経営フィロソフィーとの関係から、どの様な人財をどの様な雇用区分で配置又は採用するのか? 人員計画の実行(異動と育成)および、採用の考え方の基本となる雇用ポートフォリオと人財ポートフォリオを学びます。 |
第3章 労働契約 | 1.労働契約とは(法的位置づけ) 2.会社と行政との関係 3.会社と労働者の労働契約の関係 4.労働契約の終了 | 企業の現場では人事労務管理に係る様々な問題が発生します。特に入口段階の労働契約にて行政指導や労使間のトラブルが多く発生しています。この章では労務契約の基礎と考え方(デッドラインマネジメントとボーダーラインマネジメント)を学び、行政対応や現場で発生する問題への柔軟な判断力を身に着けます。 |
第4章 労務管理(労働時間) | 1.労働時間とは何か? 2.労働時間の原則と例外(36協定など) 3.労働時間の管理と健康管理 | 労務管理のベースとなる時間管理を学び、労働時間か否かの判断軸を理解します。 行政への届出やサービス残業など労務トラブル防止などリスク管理にも役立てることを目標とします。 |
第5章 目標管理制度と自己申告制度 | 1.目標管理制度とは何か? 2.目標管理制度の運用ポイント 3.自己申告制度の概要とポイント 4.上司と部下の対話 | 目標管理制度と自己申告制度の概要を学び、人事として最低限必要な知識を理解します。 また、各制度が実効性のある制度にするために、運用ポイントの理解と人財育成にも役立てることを目指します。 |
第6章 人事制度と評価方法 | 1.人事制度とは何か?全体像の理解 2.人事制度の留意点と運用課題 3.人事評価の仕組みと考え方 | 人事制度とその評価方法の概要を学びます。特に、等級制度・評価制度・賃金制度など各制度の関係性を理解する共に評価者として必要な知識や評価手法のポイントなど最低限必要な知識を取得します。 また、制度の重要な要素である人財育成に人事制度を役立てることを目指します。 |